Stevie Wonder : Natural Wonder - Live In Concert
ARTIST / Stevie Wonder
TITLE / Natural Wonder - Live In Concert
LABEL / motown
DATE / 1995
TITLE / Natural Wonder - Live In Concert
LABEL / motown
DATE / 1995
2125。過去盤レビュー。圧倒的なパフォーマンスを想像させるStevie Wonderさまの2枚組みライブ盤。大阪とテル・アヴィヴで行われたのであろう。音源は音源だけなのかもしれない。ライブ盤としては4枚目らしい。M1(衝撃の未発表曲。今はどうかはしらない)の曲の終わりに「どうもありがとー」という挨拶MCがさしはさまれる。オーケストラは東京フィルハーモニー。いつやったかの詳細な記録はクレジットでは与えられていない。Stevie Wonderが聴きたいけど、新譜を買う金がないというイタイケナ学生時代に、JR吹田駅近くにあったディスカウントショップの何階かにあった中古屋で買いました。1000円だったと思う。あるいは、父親にお小遣いをもらって買ったような気もしないではない。で、しゃぶるように聴きまくった。ライブ盤であっても、その曲の広がりと、革新的なソングライティングは子どもの心に刺さる。それにしても当時の日本のファンはこれを目の前で感じたのだからうらやましい限りである。僕の中では'Master Blaster'はこのライブ盤が白眉であり、すごい粘りと跳ねを感じる。なんだこれ。圧倒的じゃないか。日本だけでなく人気のある'Stay Gold'などのバラード曲は個人的にはあんましで、やっぱり神様の振る舞いが研ぎ澄まされるのはグルーブを生かした曲だと思うんだ。もちろんバラードにしたって、抜群すぎる部類だけどね。'Pastime Paradise'とかも生オーケストラでうらやまー。'Village Ghetto Land'もそうだけど、ゆれない歌唱力によって担保されるパフォーマンスなんだよなぁ。それにしてもディスク2に入ると、さらに名曲群の並び方がえぐくなってきて、もう歓声を吐くのにつかれちまうんではないだろうか。神様のやることは、過剰な快楽による精神の酷使である。'I Wish'、'Sir Duke'、'Superstition'と、大好きな曲たちで腹がはちきれるわい。聴け。