Sloan : Between the Bridges
ARTIST / Sloan
TITLE / Between the Bridges
LABEL / murderecords
DATE / 1999
TITLE / Between the Bridges
LABEL / murderecords
DATE / 1999
1881。過去盤レビュー。以前紹介した盤"Navy Blues"。Lサイドに聞かされた"Navy Blues"に当てられて、本作はリアルタイムで購入した思い出。ジャケに写るなんとも中流階級な若者たちが、抜群すぎる圧倒的なメロディセンスで持って、高校1年生になりたての同時代のティーンをたぎらせた。カナダだぜ、俺たちは。といった具合に。そんな5th。前作で見せたセンスはそのままに、本作でも毎度よろしくといった具合で、キャッチーな曲だけを並べている。キャッチーに演奏されている。何度も言うが、すごいのは4人全員が曲を書けること。しかもSloanな曲をかけること。類は友を呼ぶ。仲良しって素晴らしい。60年代のThe Betalesから始まり、70年代のTodd Rundgrenなものまで溶け込ませて、90年代に仕立て上げているわけだから、もう昔の盤なんて聞かなくて良いんじゃねといってもいいだろう。音楽は進化してるのだから。ポップスとして、たやすく僕たちに届くようになってる。ただ正直に告白すると、当時の僕にとって、本作は、少し完成度が高すぎたのか、ざっくりとした衝動性をとらえられなかったのか、素敵だけど、次のいい盤を探そうという具合で、それほど聞き込まなかった。それでも覚えている曲たちは十分輝いたものである。多分、今後、日本でSloanが爆発的に売れるには、俺がドラマか何かのプロデューサーになって、ごり押しでサントラに起用するぐらいしか方法はないだろう。そんな日は、おそらく来ないだろう。そんな日が来なくても、Sloanをもっと聴きましょう。