Mogwai : Rock Action
ARTIST / Mogwai
TITLE / Rock Action
LABEL / southpaw recordings
DATE / 2001
TITLE / Rock Action
LABEL / southpaw recordings
DATE / 2001
1882。なぜMogwaiが嫌いなのか。いくつか理由がある。もう良いでしょ、べつに俺が聞かなくても。そういわせるぐらい、当時のMogwaiは人気があった。多少はマイナー至上主義であったことは否定しないが、それでもいいものには擦り寄る僕の感性をひきつけるものがなかった。ああはい、これね。わかるわかる。という村上春樹のような手触り。一番大きいのは、Blurのことをバカにしたから。「ブラーは糞」Tシャツでもって、Blurを罵倒したMogwai。メンバーの誰が言い出したのか、俺は勝手に、フロントマンのはげてるあいつだと思った。禿げがイケメンにひがんでるだけじゃねーのかと。舐めてんのかと。それでやってる音楽も、まあわかるわかる、といった具合。そんなMogwaiの3rdをなぜ買ったのか。何か理由があるのか。それがどうしても思い出せない。別に何の思い入れもないまま10年以上経っている。なんで買ったんだろう。わからない。本作はそれまでMogwaiががんばってきた轟音ノイズを、多少なりとも落ち着かせて、ボーカルなんかも入れちゃったりしてさぁ。白眉はM7'2 Rights Make 1 Wrong'なんでしょ。徐々に高揚させていくこの感じ。ライブで盛り上がるんでしょ。イントロがかかった段階でうぉーとかなるんでしょ。キタコレ名曲キタコレキタコレ、とかなって、目をつぶるんでしょ。この曲やってくれるとか、伝説のライブじゃね、心で自分に言い聞かせる。うぉーまじか、などと話し。ライブ会場は一体感に包まれる。目に見えるじゃないか。それはさておき、今も現役のMogwai。フェスにもたくさん呼ばれる。本作と同じ名前のレーベルも用意したようだ。それでいいと思う。僕がいつかふらっといったフェスで、なんかMogwaiが来てて、別のステージで聴きたいバンドがなくて、まあ冷やかし程度に、といってMogwaiが演奏を始めようとする会場に入ると。そして、'2 Rights~'がかかったり、 1stから'Mogwai Fear Satan'をやったりするんだろう。リズムを刻み始めて沸き始める歓声。押さえられない高揚感。全てが手に取るようにわかる。Mogwaiは糞だが、僕の大切なイデオロギーやアティチュードは言うことをきかないだろう。M2のバックボーカルにDavid Pajo、M4のボーカル(とM7のバックボーカル)にSuper Furry AnimalsのGruff Rhysが参加してたりする。へー意外。2人とも好きだわ。プロデは前作に続きオルタナのシーン形成に大きく寄与したDave Fridmann。ちなみに、我らが愛する歌姫、宇多田ヒカルお姫様がMogwaiを好んでいることはあまりにも有名。