Slapp Happy : Casablanca Moon / Desperate Straights
ARTIST / Slapp Happy
TITLE / Casablanca Moon / Desperate Straights
LABEL / virgin records
DATE / 1974/1975/1993
TITLE / Casablanca Moon / Desperate Straights
LABEL / virgin records
DATE / 1974/1975/1993
2009。過去盤レビュー。Slapp Happyになぜ手を出したのか。これは覚えている。1999年、それこそ僕たちは、バウンスやらを情報ソースとして、かたっぱしから新譜のレビューに目を通し、単語を広い、琴線に触れる盤を忘れないように目もしていくという作業を続けていた。そのなかにSlapp Happyの1980年の盤"Sort Of"が理リイシューされるとのっていて、ジャケもよかったので、探したのだが、見つかったのは、安価なこのコンパイル盤だったというわけ。金もないし、2枚も入ってお得だし、ということで、これを買ってみたという。そんな思い出。それでなんかイメージと違って、あまり聴かずに、Slapp Happyとはおさらば。結局"Sort Of"も買っていないという。どんな盤なのかしら。Slapp Happyとは何か。 Anthony Moore、Dagmar Krause、Peter Blegvadというアヴァンな3人によるユニット。界隈としてはHenry Cow、Faustなどなど。その割りに女性ボーカルを中心においた、少し不思議なポップサウンドを展開していて、目新しいところを探しても、何も感じらられず、当時の僕は嘆息して、Slapp Happyからおさらばしたという話しである。もちろん当時は純粋だったから、Henry Cowなんて知らなかったよ。コンパイルされているのは74年の1stと76年の、Henry Cowとの競作である2nd。Slapp Happyの曲がったポップスと、彼ら主導による制作によって適度に落ち着いてしまっているHenry Cowの演奏によって、もはや魅力はそのひねくれたアヴァン性しかなくなっているように感じるできで、今の僕も、当時の僕も、さほど食指が動かないという。どうしようもないな。 それにしても、Slapp HappyとHenry Cowがこの盤によって手ごたえを感じて、しばらく一緒に制作を続けるのだから分からない。好きな人はどうぞご自由に。