The Rolling Stones : Their Satanic Majesties Request
ARTIST / The Rolling Stones
TITLE / Their Satanic Majesties Request
LABEL / decca records
DATE / 1967
TITLE / Their Satanic Majesties Request
LABEL / decca records
DATE / 1967
1775。僕はまったきThe Beatlesへの偏愛によって、The Rolling Stonesなどまったく聴こうとも思わなかった。しかしそんな僕も、本作は聴かざるを得ない。イギリスでは6th、アメリカでは8thというややこしい位置づけにある本作は、初のセルフプロデらしい。血迷ったとさえ言われる本作で彼らが提示した「サイケデリックな世界観」はジャケも含めて、サージェントの物まね扱いされ(パロディという意見はあったのだろうか)、多くの「ロックンロール」好きを絶望させたという。それゆえ、今でも本作は好き嫌いが分かれるとか。でも大丈夫。僕の中のThe Rolling Stonesイメージはこの盤にしかないから。なんだかいびきとかもサンプリングして実験的にアプローチしてみましたテヘ、な本作が秘めているのは、しかし、どこまでもシンプルに、イギリスの牧歌的で抜群に聴かせる旋律なんだと思う。僕が本作を買うきっかけは、Lサイドの自宅でThe Roling Stonesのベスト盤"Through The Past, Darkly"をアナログで(ついでにLサイドのどや顔つきで)聴かせてもらったから。この曲は知ってるはずや、といって聴かせてもらった'She's a Rainbow'は、忘れがたき鍵盤の旋律とともに中学時代をサイケデリックに彩った。そんな彼は、生粋のマックユーザーでアップル信者。死ねば良いのに。とはいえ、僕のThe Rolling Stonesは本作で始まり、本作で終わる。名盤である。とはいいつつ、少なくとも"Sticky Fingers"くらいは、いつか。