Radiohead : OK Computer
ARTIST / Radiohead
TITLE / OK Computer
LABEL / parlophone
DATE / 1997
TITLE / OK Computer
LABEL / parlophone
DATE / 1997
1753。3rdにしてただの名盤に成り下がった超絶名盤。Oasisの"Be Here Now"の失敗、そして本作によって、ブリットポップの終焉による世代交代が高らかと告げられた(のではないか)。地元のCD屋で輸入盤1000円のときに購入。先に"Kid A"で打ちのめされてから、遡行したのではないかと記憶しているのだがどうだろう。ということは2000年以降に聴いたのかな。最初は、ん、と思った。いまさらギターでもないしなぁなどという。ボーカルもなじめない、そんな印象。ただ、むさぼるように聴いた。中毒性などというものではないと思う。その構成力に惹かれたし、その宗教じみた青さが共感を呼んだ。タイトルが秀逸ではないか、とそのときの僕は考えた。90年代に、21世紀をこれほど感じさせた1枚はなかったのではないか(そしてRadioheadは、というかThom Yorkは次作の"Kid A"で1年早く21世紀のポップスを示した)。しかし本作は、それまでの愚直なギターバンドとしてのファンにはマイナス面も含めて衝撃を与えたという。僕個人としては、本作以前のRadioheadになんら良さを見出さない。このリープが、Radioheadにアプローチするさいの分かれ道になるので、注意が必要だろう。それにしても、ほぼバンドアンサンブルだというのに、この絶妙すぎるバランスはなんだ。これが共同プロデもつとめたNigel Godrichの仕事である。また付記して置く必要があるのは、本作が評価されるポイントとして、その歌詞世界にある。その辺に興味があるなら勝手に調べればよい(というか僕には分からない)。それを棚上げしても、本作の魅力は失われない(と勝手に信じている)。このレビューを書くために、久しぶりに聴いたけれど、なんら色あせないトータリティに反吐が出る。頼むから、疑ってくれ。そのために、是非、聴かなければならない。傑作。