Pixies : Doolittle
ARTIST / Pixies
TITLE / Doolittle
LABEL / 4AD
DATE / 1989
TITLE / Doolittle
LABEL / 4AD
DATE / 1989
1768。以前紹介した盤"Surfer Rosa"。実は何の前知識もなく、名前どっかで出てきたこと歩きがするし、なんか聴いてみようかな、と高校生くらいのときに手を出してみた1枚。その頃、僕の中にあった80年代への嫌悪によって、本作の音の「軽薄さ」(と当時は感じた)によってほとんど聴くこともなかった。あの頃にもっと、Pixiesにコミットしていれば、僕の音楽趣味も多少は変わったのかもしれません。前作ではプロデをつとめたAlbiniから離れてGil Nortonの手にゆだねられてはいるものの、いやはやなるほど、彼らは確実に90年代を準備している。それも、メインストリームを。こんなにもメロを消費し、惜しげもなく盛り込みまくったところで、所詮はインディーバンド。たとえ80年代を構築した4adからのリリースであったとしても、世界中の人間の耳へと直接注がれることなかった(んじゃないかな。インディーだし)。しかし、彼らが躊躇なくばら撒いた旋律とセンスは、多くの若手ミュージシャンに届いた。きっとそうだ。もはや90年代のロックバンドは、Pixiesのコピーバンドといっても良いだろう。真っ暗なNW的ハンマーで始まった曲が、いつの間にかキャッチーなギターフレーズとともに極美な展開へと解消する。まさに80年代から俺たちの90年代への展開が本作で行われているわけだ。軽薄だと感じた音は、NW地図を確認し終わった僕にとって、心地よささえ感じる。もう少し、生まれるのが早ければ、僕たちのアイドルは確実にPixiesだっただろう。