Paul McCartney : Driving Rain
ARTIST / Paul McCartney
TITLE / Driving Rain
LABEL / capitol records
DATE / 2001
TITLE / Driving Rain
LABEL / capitol records
DATE / 2001
1889。過去盤レビュー。僕は、Lサイドによる洗脳により、The Beatlesを人生のなかで最高のバンドだと信じるところのものである。そして担当はPaulだった。Johnはすでに取られていた。正直Paulはださいイメージがある。ただ、残念ながら、いい曲ばかり書くという点では、僕はPaul派でよかったと思う。そんなPaulが21世紀にリリースした12枚目ぐらいのソロ盤。多分誰も期待もしてないし、もう過去の栄光の元で適当にやっててくださいよ大御所は、とみんな思ったに違いない。それでもPaulは自分の押さえ切れないブシで持って、本作を与えた。昔を知りすぎているから、本作を駄作という人間は、まったくもって違う。まっさらな耳で聞けば、過去のすりなおしのように聴こえたといても、やっぱりPaulが書いた曲が並んでいる。それはいい曲と読んでいいのではないか。音への意識を先鋭化させ、その粒にとらわれている僕でも、それらが並ぶことによって浮かび上がる構成を与えて欲しいときがある。注文をつけるとすれば、曲が展開せず短いと感じるぐらいか。もう終わり?という。贅沢な要求かもしれないけど。それを単調というならそうなんだろうな。一応白眉は隠しトラックの'Freedom'ということです。ノーベル平和賞でも疲労されたという大曲。名曲かは知らん。Lindaとの間に設けた息子Jamesの曲を収録したり、前妻を過去化して、たいそう若い恋人に曲を捧げたりと、痛さ爆発で、ダサすぎるPaul。寒気すら走るね。でも、まったくもって売れなくても、本作が駄作だとは誰もいえない程度のクオリティはあると思う。僕がPual派であることを置くとしても。個人的にはM2が秀逸だと思う。短いけど。