Oranger :The Quiet Vibration Land
ARTIST / Oranger
TITLE / The Quiet Vibration Land
LABEL / amazing grease/poptones
DATE / 2000
TITLE / The Quiet Vibration Land
LABEL / amazing grease/poptones
DATE / 2000
2115。過去盤レビュー。creationを倒産させたAlan McGeeが1999年に懲りず設立したpoptones。ジャケのテクスチャを統一し、ソフトロックの遺産を掘り起こすなど、適度なブームを仕掛けて2007年に散っていった。重要なのかどうかつかみかねるけれども、良い盤をうまくリリースしているのは確か。その中で、本作はソフトロックのリイシューなんかではなく、ちゃんと当時活動していたバンドの新譜です。そして、直球のThe Beatles影響圏丸出しぶりに、当時彼らにかぶれていた僕としては、狂気乱舞しながら本作を買ったという次第です。だってM1がいきなり名曲なんだけど、タイトルが'Sorry Paul'だからね。Bメロとサビが強烈にきます。OrangerはMike Drake(ボーカルなど)、Patrick Main(キーボード)、Matt Harris(ベース、ギター)、Jim Lindsay(パーカ)という布陣。全編にわたって偉大すぎるバンドを意識しまくりな演奏スタイルと作風によって、まねっこではすまない魅力をたたえている。当時聞きまくったけど、本当に曲がっぽい。それをオルタナ以降を彷徨う若者として、消化し、キャッチーに仕上げている。Sloanはまだ、もうちょっと色々取り入れてるんだけど、Orangerは潔いね。気持ちが良いわ。こういう曲かけるってのは素直に才能だと思うんだ。アメリカのバンドなんだけどね。一度は解散していたようですが、2012年に再結成ライブをやっているようです。Alan McGeeが目をつけたぐらいだから、だまされてたと思って、見つけたら聴いてみてください。The Beatlesに変な崇拝意識とかがなければ、めちゃくちゃ楽しい1枚で、かなりきけると思います。名曲多い。個人的には傑作認定して聞いて欲しいなぁ。M14'Straight Love'とか、サビへの解消が分裂症気味なお洒落さで、忘れてたから笑みがこぼれたわ。