Nirvana : Nevermind
ARTIST / Nirvana
TITLE / Nevermind
LABEL / geffen records
DATE / 1991
TITLE / Nevermind
LABEL / geffen records
DATE / 1991
2081。以前紹介した盤"MTV Unplugged In New York"。数少ない世界を変えた1枚。自分たちの世界も変わってしまって大変という顛末も付いている。いつ買っただろう。多分、父親にAphex Twinの"Richard.D James Album"と一緒にして買ってきてもらったと記憶してるんだ。自分でショップで買ったわけではないと思う。で、それがいつだったか。高校時代であることは間違いないのだが。当時は、もちろんNirvanaが有名なのも知っていた。でも、このダサいほど青いジャケットが嫌いだったし、なんだかグランジってヘビーメタルというか、ハードロックというか、そんな印象を覚えていたと。そして本作を一聴して、音もなんだか好みではないなあと。wikiなんか見てると、ラジオで受けるために、中音域を目立たせているようで、なるほどと思った。それでもSonic Youthとかに引っ張られて、信じてみようと思って、だらだら苦い薬のように付き合っていくと、今では僕の世界も多少はかわったという。そんな感じ。sub popでシアトルのシーンを背負い上げ、メジャーに出るや否や、その時代の空気感を一気に吸い込み爆発し、死んでいった。そんな物語も含めてみんな大好きなんでしょう。今聴いても、音の軽さというか、そういうのは決して僕のストライクではない。それでもやっぱり、携えた物語は、 Kurt Cobainの声を強くするし、その悲壮感を風る。今ではそんな感情が届く。どの曲もキャッチーだ。インディーで、とがってたとは思えないほど、「売れそう」な曲が並んでいる。強固な旋律性がある。そして、それを包み込むかのような演出として、どの曲もがさがさしてる。ネルシャツがこすれているかのような。ちんこ丸出しどころか、ずるむけまでされているというジャケ写の子どもも大きくなって、以前どこかのサイトで紹介されていたような気がする。さて、有名になりすぎて、学生時代の僕のように、ちょっと斜に構えてしまうってのもわからないではない。でも、本作のポップネスと戦略はとてつもなく偉大だし、前述したように、その後背負った物語はもはやロックスターの形式まで背負っているのである。ぼろくそに批判するのも良い。しかし、とにかく聴き続けろ。世界はこれを評価したんだ。それはつまり、僕たちが、多くの人たちと折り合いをつけていくためには、その場所で会話をしないといけないんだ。ちんこ丸出して、水の中で、金を追っかける子どもの気持ちを想像してみたらよい。そういうことだとおもう。そして、Albini先生と大喧嘩した"In Utero"を聴けばよいのだと思う。90年代のアメリカどこらか、現在まで多分簡単には越えられていないコンテンポラリーの達成なんだ。聖典といっても良い。好きとか嫌いとかではなくて。さ。