Nico : Chelsea Girl
ARTIST / Nico
TITLE / Chelsea Girl
LABEL / verve
DATE / 1967
TITLE / Chelsea Girl
LABEL / verve
DATE / 1967
2050。以前紹介した盤"Camera Obscura"。M1のイントロの多幸感ったらない。そこから続くNicoのどうしようもない野太い声ったっらないけど、その裏で鳴ってるストリングスの多幸感ったらない。そういう1枚ったら世の中にそうそうないったらない。ドイツ生まれ。ヨーロッパを中心にモデルとして活動し、渡米。ニューヨークではBob Dylanの紹介によりAndy Warholに出会い気に入られる。そして本作の数ヶ月前には1967年にポピュラー音楽史に輝くThe Velvet Undergroundとのバナナな1枚を参加しています。まさに輝かしい歴史を踏み歩いているNico。ただ浮世を流したAlain Delonは彼女との間に生まれた子どもを認知しなかったという。しかし稀代の名優を魅了できる程度に美しかったというわけだ。なんてこった。そんな彼女がソロでリリースした本作も、なかなか優秀なわけで。Jackson Browne、Bob Dylan、そしてVUの John CaleやLou Reedといったメンバーからも曲の提供を受けるほどのもてっぷりを発揮して、本作は出来上がっている。そりゃまあ、純粋に良い曲から、ちょっとアヴァンギャルドに攻めていく曲もあったりしまして、バランスも含めてよい按配となっている。 プロデも関わりの深い60年代アメリカを走り抜けたTom Wilsonですし。ただNico本人、そしてVUのメンバーも本作が気に入らなかったとか。Nicoが好きなら2ndから、なんて声もあります。へぇそうなんですね。僕これでもう十分かなと思って、まったく聴いてないやぁ。先にあげた"Camera Obscura"ぐらいしか。正直若いライン女子たちに勧めても「暗い」「重い」などのの一言で片付けられそうですが、そんな波長が僕にはぴったりくるのは来る。いい盤だと思うよ。