The Mothers Of Invention : Absolutely Free
ARTIST / The Mothers Of Invention
TITLE / Absolutely Free
LABEL / verve
DATE / 1967
TITLE / Absolutely Free
LABEL / verve
DATE / 1967
2076。世界を爆発させた1stから休むことなく送り出されたTバンドとしての2nd。もちろんZappa先生の、圧倒的な混沌は本作でも発揮されている。ぐちゃぐちゃだけど、固まっているために、比較的聞きやすい内容。ストラヴィンスキー先生やホルスト先生にも起こし頂いて、ご教授賜っているわけです。楽曲というよりも、レコードの面を1つとしてとらえ、組曲としての性格を強くしている。A面が"Absolutely Free"、B面が"The M.O.I. American Pageant"と呼ばれる。知らんし。とはいえ、楽曲それぞれのデキも、一筋縄ではいかないわけで、M6で見せる疾走感のあるバンドアンサンブルはさすがです。なんか60年代に、待ったりと愛を語ったり、薬物でサイケデリックしてたThe Beatlesが芋っぽく感じるくらいの圧巻のプレイです。ジャズに憧れているともいえるが。The BeatlesがFrank Zappaのコラージュ的な作風をパクった、などということによって、先生への愛と盲信を強めるってのも悪くないけど、ま、どっちが先とかどうでもいいんじゃないかなぁ。多分、よって立つ場所、住んでる世界、その後世界に及ぼした影響が違いすぎるしね。ちょっとZappa先生が早めに着想した、ぐらいで捕らえておけば良いと思うよ。映画にまで手を打算とする先生は、現代音楽だって軽く無調的に取り込んで、演劇世界を演出していくわけですが、パンピーが聞いても、分裂症の、気持ち悪い曲としか思わないので、どうぞ気をつけて、あ、帰る前にお茶でも飲んでいってください。そんな穴広げないで、下品だわ。あら、でも、素敵じゃない。そんな1枚です。自由です。それはもつ、絶対的に。許されてるんです。でも、本作ですら、Zappa先生が書く分厚い小説の序文でしかないんだから、そりゃ、奥さん、みんな顔面神経痛一歩手前で、ひーはー言いますよ。バカ。