Elliott Smith : S/T
ARTIST / Elliott Smith
TITLE / S/T
LABEL / kill rock stars
DATE / 1995
TITLE / S/T
LABEL / kill rock stars
DATE / 1995
2075。過去盤レビュー。名盤。どうしようもない、ただの名盤。Heatmeiserに属しながら、いい加減バンドでやってることに飽き飽きしていたであろうElliott Smith。勝手にソロ作らせてもらうということで、ほぼ弾き語りのような空気感でこの2ndが作られた。Leslie Uppinghouseというエンジニア、そいてHeatmeiserのTony Lashのお家で録音されたという、この素朴で裸の1枚(M5でもメンバーのNeil Gustがギターを弾いている)。そうであるがゆえに、本作が名盤になる条件は、単純に曲作りのセンスとElliott Smithの声だけに負っている。天才的なSSWである。ブシを持ってる。もう、どの曲もElliott Smithでしかない。これはコード感に由来するのか、どうなのかは専門家にゆだねるとして。そして、声。この声も僕は好きだ。切実である。彼の歌声には、死ににいく人間の覚悟さえもにおいたつ。歌詞の意味が分からなくても。擦り切れるほど、聴いた本作、というかElliott Smithの主要作すべてを抱えて、僕は死ぬまで生きることになるとさえ思う。彼を超えるSSWが出てこない限りは。多分暗い気分で作られている。歌詞という内容を伴って僕に届かなくても、彼の総体はのしかかる。またシンプルであるがゆえに、ギタリスととしてElliott Smithを堪能できるかもしれない。アコギで彼特有の(と勝手に僕が考えている)をつむぎだす渾身の身振りは、wikiによると、「ローリングストーン誌の選ぶ史上最も過小評価されている25人のギタリスト」に選ばれているという。ギタリス、てか、彼は全部弾くからね!。でもやっぱりElliott Smithは、そのギターと声の相性がぱないわけで。そのギターでつむがれるメロディも格別なわけでして、はい。いつ聴いても泣ける。事実として、気が緩んで停止すると、涙が出る。これの現象は、Eliott Smithだけ!この曲が良いとか、そのレベルではなく、全部の曲が名曲です。生き返ってよ。頼むから。