Lauryn Hill : MTV Unplugged 2.0
ARTIST / Lauryn Hill
TITLE / MTV Unplugged 2.0
LABEL / columbia records
DATE / 2002
TITLE / MTV Unplugged 2.0
LABEL / columbia records
DATE / 2002
2000枚目だからといって、特別な盤を紹介するわけでもなく、いつものように淡々と。過去盤レビュー。以前紹介した盤"The Miseducation Of Lauryn Hill"。これまでどの程度、MTV Unpluggedシリーズが盤化されているか知らないが、比較的名演として誉れ高いのが本作と、Nirvanaの"MTV Unplugged in New York"ではないか。全然フル盤をリリースしないLauryn Hillがサービスでやってのけた本作は、愚直な彼女の歌声を堪能することができる。しかも全て新曲で(カバー含む)。天才のみがやってしまう稚気である。アンプラグドで、アコギ1本。どれほど声が大切な楽器であるか気付かされる。言わずもがなである。曲ごとにさしはさまれる、ちょっとながったらしいインタールードもそのままに、2枚組みに詰め込まれた彼女の声たちはとても貴重である。これをもとにスタジオ盤を作ろうとしないところも彼女がいかにいい女であるかの証左だと思う。自分で曲を書きながら、泣いちゃう。泣きながら歌っちゃう。それこそ、仕事で音楽をやっているわけではないのだ。disc1のラスト。これほどの名演を、しかるべく、盤化しているところが、素晴らしいではないか。それにしても、アコギでタイミングを計りながらラップしてしまうという力技。まさにソウル、心からあふれ出る言葉の嵐を、できるだけたくさん、できるだけみんなに。