Eric Clapton : 24 Nights
ARTIST / Eric Clapton
TITLE / 24 Nights
LABEL / reprise
DATE / 1991
TITLE / 24 Nights
LABEL / reprise
DATE / 1991
2127。過去盤レビュー。世界三大ギタリスとなんかに憧れている時期が私にもありました。Eric Claotionによる2枚組みライブ盤です。正直Eric ClaptonってCreamも含めてさほど追いかけてない。日本で異常なほど売れた'Change The World'のせいで、なんとなく手垢にまみれた感じになっています。ギターを志す子どもたちには、神様なんだろうけどね。僕はZappa先生のほうが好きかな。コンセプトはタイトル名に現れているように24夜。ロンドンはアルバートホールで1990年と1991年に行われたライブ音源からベストアクトをチョイスして詰め込んでいるわけだから、そりゃあ汚いよね。本当は1991年2月から3月1日の同名ライブをまとめる予定だったらしいが、いまいちということで1990年の音源も混ぜ込んだという。駄目じゃん。熱狂というよりは、事後的な操作が行われているので、ちょっとライブ盤としてはテンションが下がる気もしますね。ファンとしては1連の演奏として楽しむことができるんでしょうか。4人編成、ブルース編成、9人編成、オーケストラ編成と、プレイヤーとして広がりとともに、Claptonのバラエティを楽しむことができます。Eric Claotonのギタリストとしての偉大さってのは、どの辺から伝わるのか素人の僕にはわかりませんが、とてもスマートで、スタンダードであり、遊びすぎるZappa先生とはやっぱり違います。カロリーが低くてよい子です。食べても食べても食あたりしない。9分を超える有名な'Sunshine Of Your Love'なんかもすごくおとなしい。ギターは泣きまくってますけどね。余裕で弾いてますよね。一生懸命ではない。汗で弦ががどろどろに解けて、はじけて、髪の毛をかき乱して、魂を乗せるってことをしてくれないと伝わらないんですよ。ま、俺なんかなんもわかってないんだけどね。弾いてみて、こんなフレーズが浮世離れしてるって初めて分かるんでしょうか。テクニカルに楽しみたいならそれで良いのだろうなぁ。でもやっぱり、おじさん臭いんだよな。まだパンクを聞きたい若さをそぎ落とせていない30歳目前の俺。ギター練習するときのお供にどうぞ。