Cafe Tacuba : Revés / Yosoy
ARTIST / Cafe Tacuba
TITLE / Revés / Yosoy
LABEL / waner bros.
DATE / 1999
TITLE / Revés / Yosoy
LABEL / waner bros.
DATE / 1999
2007。過去盤レビュー。以前紹介した盤"Re"。外部記憶装置のLさんによって、多少なりとも記憶が戻る。そういえば「音響系」というタームはあった気がするな。ちなみに、当時のバウンスの切り抜きをしていたのは何も1人ではなく、反応する盤も対して変わらなかったことに注意。「ラテンの"White Album"」は記憶にないなぁ。2枚組で賞にも輝いたらしい4th。1枚"Revés"はインスト集で、音は若干軽薄ながら、構成や展開などは、確かに何かしらのポストに手紙を出している。アイディアがある。前作がよくあるのかどうかは知らないラテンミクスチャーだったことを考えると、少し世界的な視座を設定しているような気がする。ラテン気質は風味程度に抑えられていて。一方の"Yosoy"のほうも、なんだか垢抜けちゃってまあな曲が並んでいる。Sonic Youthみたいな、それとは同じではない、爽快感をまとっている。前作でも多少感じたStereolabな感も深まっている。音響的な意識、というほどには、音に深みはないが、方法論は近い。透明で、さわやかで、すっきりとした後味。文化も何も関係ない、機械的な地平が編み出すSF的な音楽。"White Album"に到達するには、まったく持って、役不足なのだろうけど、血眼になってCDを探していた僕たちの魂は決して、風化しない。ちなみに、数少ないCafe Tacubaを紹介しているレビューを見ると、2003年にリリースされた"Cuatro Caminos"が最高傑作だとのこと。