The Beatles : Magical Mystery Tour
ARTIST / The Beatles
TITLE / Magical Mystery Tour
LABEL / capitol
DATE / 1967
TITLE / Magical Mystery Tour
LABEL / capitol
DATE / 1967
[14-71]。過去盤レビュー。今聴いても、全然古くないっていったいどういうことなんだろう。そういうフィルターが思い出とともに、かけられているんだろうか。音の広がり、構成、旋律、何をとっても今のポップスよりも優れてるもんなぁ。The Beatlesって。オーパーツみたいなものなのだろうか。彼らが全部やってしまったというよりも、彼らがずーっと一番なだけなのかもしれません。タイプの違う2人の天才と、それを取り巻く愉快で不遇な仲間たち。彼らが残した比較的地味な1枚だが、最高な1枚。公式盤というよりは、失敗した同名映画のために作られた音楽に既存のシングル曲をぶち込んだコンピ的性格を持っていて、1枚としての作品性を論じるとしたら、やや不本意なものだろうけど、やっぱりM6"I Am The Walrus"から始まる'Hello Goodbye''Strawberry Fields Forever''Penny Lane'ってな曲たちは抜群なわけです。そういうえば、僕たちが熱狂したころの中村一義がFM802の「ミュージック・フリークス」か何かで面白い話をしていた。本作と同年に出された両A面シングル'Strawberry Fields Forever / Penny Lane'について、どちらを先に聞くかでJohn派かPaul派か決まると。僕は、完全にPaul派であったけど、中学生のとき初めてThe Beatlesの青盤を聞いたときから'Strawberry Fields'が最高の名曲だと信じている。あの曲だけはもう、いろんな諸条件を伴って今でも最高の1曲である。Paul派としては悔しいところだけれど。バスに乗り込んで、マジカルなハプニングを期待していたのに、渋滞を引き起こしただけだったというPaulのバカっぽさは、本作のJohnの絶好調によってさらに肥大化している感じもするけど、'Hello Goodbye'なんか超良い曲だし、すげえ泣けるしね。ハロー。僕の声が聞こえますか。もちろん'Strawberry Fields Forever'は空気のように鳴ってる。ニューヨーク行きてえなぁ。