( Prince ) : Emancipation
ARTIST /( Prince )
TITLE / Emancipation
LABEL / npg
DATE / 1996
TITLE / Emancipation
LABEL / npg
DATE / 1996
2063。なんか♀マークみたいな自作の標記でおなじみ。貴公子Princeの名義なんですが、なんて読むんですかね。19thぐらいらしい。全36曲、3枚組み、1枚に12曲でぴったり1時間収録し、計3時間。前作まで所属したwarnerとの関係がこじれ、全力で離脱を試みた大作。評価はそれほど良くないという話。なんかPrinceでも聴くかなぁと思った時期があり、そのとき買ったんだが、そのときはまだヒップホップもR&Bもそれほど興味がなくて、なんとなく義務的にPrinceかなぁ、実際問題として実際にPrinceとかどうなのかなとか思ってた時期で。Michael JacksonよりもPrinceかなって。ってのは、ファンクっていうのはなんかまだ許容範囲なのかなっていう浅はかな態度だったわけ。意味わからないけどね。ちょっとロックっぽいっというか。分かるかな。なんか、通ぶれるみたいな。結局そういうレベルなんだと思うよ。音楽聴くとか。で、そのとき、とりあえず手軽にいっぱい曲聴けるしってことで、ベスト盤的な?そんな軽い態度で、買ったんだよね。いつだったかなぁ。本当に覚えてない。覚えてればいいのにね。分かってないよえね、昔の俺。でも、結局3枚組みってことで、曲が多すぎるし、CDチェンジも面倒くさいから通しではそんなに聞かなかったと思う。で、結局Princeってなんだかよく分からないまま、僕は生活を送っている。それでもいいよね。やっぱり最初に何を聴くのかが大事で、個人的にはもっと陰湿にねじれてるのかと思ってたから、あ、ちょっと違うかも、と思ったわけ。いや、素晴らしいミックスと、素晴らしい曲のクオリティだとは思うけどさ。手抜かりない36曲ってのは、やっぱり天才でないと作れないとは思うよ。どの曲もシングルカットされて、FMで流れていても、なんら不思議ではない。でも僕はよいかなって思った。これがもし、80年代の、ぎらぎらしていた頃、Princeが本当にPrinceとして突っ走ろうとしていたまさにそのときの盤に手を出していたら、僕の日々は変わってたかもしれない。ララララブソングに、なんだか違うぜこれは、なんていってたかもしれない。ラブソングってのは素晴らしいと思うよ。言葉が、他者に何かを伝える手段であるならば、たたえるべきもののなんて、愛ぐらいしかないしね。音楽に言葉を載せる以上、それは愛についてでないと意味がないよ。それは。Princeがそんなこと考えてるかどうかは知らないし、なんら関係ない脱線だったけど、今、外で雨が降ってる。それぐらいに、意味不明な共時性を、僕は誰かに強要してるってわけだ。分からないとか、分かるとかではなくて、ただ、ああそういうこともあるな、そうだなって。普段という意味での、今まさにこの瞬間。幅があるこの瞬間。僕しかしないこの瞬間。音楽はPrince。そのほかにはテレビの音。そういう、普段。