The Aluminum Group : Happyness
ARTIST / The Aluminum Group
TITLE / Happyness
LABEL / wishing tree records
DATE / 2002
TITLE / Happyness
LABEL / wishing tree records
DATE / 2002
[2-71]。過去盤レビュー。以前紹介した盤"Pedals"。JohnとFrankという名を持つNavin兄弟によるデュオ。Women In Loveというハードコアバンドで、その若手感を楽しみながら、シカゴ派出所でありがちな、綺麗めでシックな装いへと展開する駄目な男たち。Everything but the Girlなんかに影響を受けたとかいう、しっとりとしたアコースティック歌モノとしてはかなり上質で心穏やかにしてくれるから好きな部類にはいる。そんな彼らによる5thは、前作"Pelo"に引き続き、John McEntireを呼び寄せてサウンドメイキングしてる。しかし今回、MacEntireの仕事は、ミックスのみである。シカゴ文脈をどーんと投入して、まったく引っかかりがないように偽装させつつ、着実な演奏部隊を従えたボーカルの戯れは、比較的誰にでも安心して進められる昼下がりの午後を演出する。雲隠れのオレンジに似た忍術で幸せを問うことをに決めた彼らは、ポストモダン・ポップスとして3部作を着想し、本作をその1枚目にすえた。その後、2003年の"More Happyness"、2008年の"Little Happyness"へと続いていく。さすれたまま、まだ聴いてはいないけど。さて、本作では、安定して、良い曲が並ぶ。'Pop'なんかは、その直球なタイトルからしても、彼らの仕事のなかで、素敵な部類に入るできであろう。さて2013年に入った現在、彼らの新譜がリリースされるという情報はまだ入っていない。長き沈黙は、彼らを社会的に簡単に抹殺する程度に、時代は流れていく。さあ、どうだか。