My Tube Vol.6



個人的な電子音楽への源流を探るゲーム音楽特集第3弾です。前回の予告ではスクウェアのあの2人にしようと思っていたけれど、やめました。ラストバイブルにします。Iは1992年発売、IIは1993年発売です。物語としては、多種間理解と神殺しでしょうか。作曲者は両作品とも「ヤナダ ヒロユキ(梁田裕之?)」というかたです。もしかしたらチームで作っていたのかもしれませんが。情報を探しましたが見つかりませんでした。これほどよいゲーム音楽を手がけているにも関わらず、名前がしっかりと刻まれていないというところにゲーム音楽の不遇があるように思います。このように良い音楽を送り出しながらも、EDクレジットでカタカナ表記されて終わってしまうというのはなんとも悲しい状況だったといわざるを得ない。もしかしたら今でも現役で製作に携わっているのでしょうか。メガテン・シリーズのアトラスではなくその下請けであるマルチメディア・インテリジェンス・トランスファーが開発しているというのも、いわゆるゲームクリエイターの後景化につながっているのかもしれない。このあたりは推測ですけれども。個人的にはIIの音楽のほうが秀逸であると思いますが、Iもその萌芽をしっかりと備えた名曲ぞろいです。IのOPを聴けば見事なコンポジションに驚かされることでしょう。ボス戦の曲など唖然としてアゴ外れます。各パートが動き回りなが、見事な主旋律が歌いを演出している。単調に終わらない見事な展開も素晴らしい。FF、サガ、ドラクエと数ある音ゲーたちの中でも決して見過ごすことのできないRPG屈指の名曲群である。このゲームをしているかどうかでその後の音楽的性向は変化するとさえいえるだろう。ゲーム音楽といわれたときに、まず思い出すためにも是非プレイして欲しいです。