My Tube Vol.7


さてGB名作音楽集も4回目ですね。今回はみんな大好き星のカービィです。カービィも初代はGBなんです。発売は1992年。やはりこの頃はGB黄金時代ですね。僕にとってもそうですが。開発元はHAL研究所。通称ハルケンです。

さてゲーム音楽好きの皆さんのことですから、もはや気づいてらっしゃると思いますが、これまで紹介したやつはすべてオリジナル・サントラが発売されていません(多分)。現在ならば結構サントラというものも出やすい状況だと思います。歌手とのタイアップなどもありますし。しかし当時はいくら良くても一部を除いてゲーム音楽は不遇だったわけです(もうすぐ不遇でなかったスクウェア系のをレビューします)。要因もあります。たとえば本作のように曲としての展開が少なく、それらをまとめてもどうしても尺が短くなる場合があるわけです。しかしだからといってそれらが捨て置かれる状況というのが許されていいはずありません。いつかしっかりとアーカイブ化され、公式音源としてオリジナルのまま発売されて欲しいものです。それまでは有志によるまとめが役立ちます。著作権的には?ですが。

ゲームは常に音楽とともにありました。ゲーム音楽はポピュラー音楽としてかなりの有効範囲を備えているはずです。そして懐メロとして回収されるにはあまりに惜しい現在性もあるはずです。僕はGBしか所有を許されなかった家庭環境でしたが、それでも多くの曲がしっかり脳裏に刻まれている上に、今聴いても良くできてると思う曲が多々ある。

このカービィの楽曲群も短いながら良質なアイディアに満ちている。いくつかはその後のカービィにも欠かせない名曲としてアレンジを変えて今の世代にも受け継がれている。このようにシリーズを通して伝承されるというのも多くのゲーム音楽の特性として重要でしょう。カービィの音楽を手がけているのはいうまでもなく石川淳です。すごい旋律を生み出します。オープニング、グリーングリーンズのステージ、デデデのステージなどが有名ですが、当然他の曲も興味深いですね。いうまでもなく音楽が優れていればゲームデザインも優れているのであしからず。