My Tube Vol.4
最近は動画サイトの隆盛で著作権関係がないがしろになっていますが、個人的にいろいろな音源が聴けるというところに魅力を感じています。権利者のほうも販促の一環として大いに利用して欲しいところです。さて、ジェイポップにおける電子関係の展開を見るのを一端やめて、今度は個人的な音楽経験を紐解くためにゲーム音楽を聴いてみましょう。私の電子への憧憬は、他の多くの人々同様に、間違いなくゲーム音楽に源流があります。目が悪くなるという理由でテレビゲームを禁止された私ですが、ゲームボーイだけ許可されていました。ゲームボーイの制限された音源がどこまでのコンポジションを作り出していたのか。それは私のアシッドテクノへの偏愛へとつながっていることでしょう。今回からMy Tubeではネタがなくなるまでそんなゲームボーイの名作たちとその音楽を紹介することにしましょう。
第一回目は1993年発売の任天堂の『ゼルダの伝説~夢をみる島~』より「かぜのさかなのうた」です。ゲーム音楽全体を考えてもトップ5に入る名曲ですね。プロダクトとしても、ゲームシステムが優れているのは当然ながら、ナラティブもよろしかったです。つくりものの世界を扱うという点では、ディック的であり、Vol.2で取り上げたPerfumeの「エレクトロ・ワールド」と同様、個人的に好きな世界観である。指定の動画はカラー化されたDX版の曲をメドレーで見せるもので、31分55秒から当の「かぜのさかなのうた」~エンディングというくだりになります。当然ネタバレを含みますので、未プレイの人は見ないでプレイしてください。英雄とは、ある側面において絶望の使者である、という。そして解放者とは破壊者である、という。そういうことを学んだゲームです。あと私の鯨好きもこのゲームに由来していると推測される。
私はニコニコ動画でコメントしたことはありませんが、感動を共有しようとするあまりにほとばしってしまうロゴスの波が嫌いではありません。でも気になる人はオフにしてください。