Norken & Deer : Micro Donjuan
ARTIST / Norken & Deer
TITLE / Micro Donjuan
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 2012
TITLE / Micro Donjuan
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 2012
2424。最高ですか、という声には最高ですと答えましょう。久々に、といっても5年前にリリースされていたNorkenことLee Norrisの音源です。最新作ではないということは後述。DeerことMartin Hirschのコラボ盤で、この方はスタジオを所有する裏方さんのようですが、Norrisの友人であり、現在復活したneo ouijaをNorrisから引き継いだ奇特な人物だといえます。そこで2016年、Metamaticsの音源がリリースされたわけですね。まだまだ現役だぞと。だた、良質なエレクトロニクス系音楽をひそやかに支えていたhydrogen dukeboxも、翌年にリリースされたRoger EnoとPlumblineによるコラボ盤を最後に沈黙してしまったようです。良く続いたほうだとみるべきか、難しいところですね。中古屋でもなかなか見なくなってきました。10年代に入って一気に冷え込んでいったのでしょう。消費される音楽の方向性はがらりと変わってしまったというような、そんな感じでしょうか。warpが多角経営を始めたときは大丈夫かよと思ったものですが、彼らの選択は、とりあえずは正解だったのかもしれません。ひとつのジャンル・ミュージックにこだわってそのスタイルを貫徹しようにも、リスナーはそこまでイデオロジカルに音楽を聴かなくなってしまったという話。本作では、しっかりとした4つ打ちを下敷きにひきながら、繊細かつメロディアスに上物を敷いていきます。やってることずっと同じじゃねーかというつっこみはスルーするのが大事。どれでもいいからとりあえずひとつ、手に取ってクールダウン。