Jim O'Rourke : Four Views Of A Secret
ARTIST / Jim O'Rourke
TITLE / Four Views Of A Secret
LABEL / steamroom
DATE / 2014
TITLE / Four Views Of A Secret
LABEL / steamroom
DATE / 2014
2418。以前紹介したシリーズ盤"Nevertheless"。糞ほど売れずに話題にすらならないJim O'Rourkeさんの生活の糧、steamroomシリーズの第10作。全1曲43分44秒。これは京都メトロ他で販売されたパッケージ盤の封入具合であって、bandcampのほうでは4曲にトラックわけされてダウンロード販売されている。2014年1月にベルリンで行われた音楽と映像の祭典CTM FestivalにてEditions Megoプレゼンツで行われた Francois Bonnetによるパフォーマンスが原典の模様。ちなみにCTMの2014年のテーマは'Discontinuity'。へえ。stemaroomで無限に垂れ流されているO'Rourke先生による一切リスナーを想像しないマスターベーション・ミュージックは、いつだって最高に微に細に、音圧や音の粒といった音楽の構成を超えたテクスチャーを与えてくれる。何かを伝えたりだとか、何かを偽証的に「再現する」ようなことはない。音そのものへと向かい、それが広がり、それが重みをもって、スピーカーを揺らしていく。これで寄付金のような7ドル以上の金をなんとか必死でかき集めながら、O'Rourke先生は今日もここ日本で生活をしているのだろう。素敵な話であり、いつか語り継がれるに違いない。O'Rourke先生ほど、自分の音楽に向き合っているミュージシャンはもういないかもしれない。応援しかしていない。