The Red Crayola with Art And Language : Kangaroo?
ARTIST / The Red Crayola with Art And Language
TITLE / Kangaroo?
LABEL /rough trade / dexter's cigar(drag city)
DATE / 1981 / 1995
TITLE / Kangaroo?
LABEL /rough trade / dexter's cigar(drag city)
DATE / 1981 / 1995
2406。以前紹介した盤"Five American Portraits "。時代も国も、まさにニューウェーブって感じで、音もそんなじゃきっと素っ頓狂でかっこよいです。今でも元気なMayoさんの若かりし音源。AALとのコラボとしては2ndにあたる模様。前作は76年の"Music-Language: Corrected Slogans"。その音源をその後Red Krayolaの音源をリリースし続けることになるdrag cityの下部レーベルで、O'RourkeとGrubbsが趣味のアヴァンミュージックをリリースしていたレーベルdextar's cigarがリイシューしたという経緯。当時のrough tradeといえば、The Pop Groupe、Depeche Mode、Pere Ubu、This Heat、The Raincoats、Wire、Cabaret Voltaireと、まさにシーンと時代を代表する面々をそろえたお化け集団だったわけですけれど、そのなかにぽんと本作もひっくり返ったカンガルー然として飛び跳ねることを抑圧されていたわけです。当時のRed Crayolaには Mayo Thompsonをはじめ、元Pere Ubuの Allen Ravenstine、Essential Logicの Ben AnnesleyやLora Logic、元Swell MapsのEpic Soundtracks 、The Raincoatsに合流するGina Birchがいた。誰の胸に届くかわからない当時のドリームメンバーのひとつを形成していたといってよいだろう。だからかどうか、歌詞はよくわからないけれども、演奏はなんともカレンでもごもごしていて音楽があるように感じる。どこまでも乗っかってるのかどうかわからないボーカルを上滑りさせながら、演奏は続いていく。ポロック風で書かれたレーニンの肖像、あるいは、トロツキーの失敗などと語りながら展開されるへんてこりんなポップス伽藍が、またいつか有効に響く日が来ると信じて。面白い1枚ですね。Gastr Del Solの2人に従って通を気取りたくなる。