Model 500 : Deep Space
ARTIST / Model 500
TITLE / Deep Space
LABEL / r & s
DATE / 1995
TITLE / Deep Space
LABEL / r & s
DATE / 1995
2403。以前紹介した盤"Classics"。Juan Atkinsによるソロ別名義だったModel 500はMike Banks、DJ Skurge、Mark Taylorといったデトロイト関係者を含むプロジェクトとして2008年復活し、今に至るわけですが、それに合わせて過去作もリイシューされたりして、いつでも手軽に参照できるようになっているのが現在の状況です。というか2008年はr&s復活ののろしとして、数多くの名盤がCD流通でリイシューされたわけですけど。本作は過去音源集だった"Classics"とは違い、実質的な取り卸しフル盤としてModel 500としては初めてのリリースとなります。名前もジャケもそのものずばりで、デトロイト・テクノの思想的な広がりが体現されているように感じます。穏やかながら、センスあるイントロから、徐々に展開していく旋律と、ところどころに放り込まれるフレーズ感覚は、ただの天才の所業としか言えない気持ちよさを証していて、Juan Atikinsがこの当時に到達していたオリジネーターとしての立ち位置にビビらざるを得ません。さらには、攻めてくるリズムパターンが、この上なくかっこよい仕上がり。M5からの後半戦ではエンジニアに、今でも仲良しベーチャンの Moritz von Oswaldがクレジットされていて、にやにやすることができるでしょう。時代としては、電子周りも活況を帯びてきて、出されるべき時にしっかりとだされたという感じだったのではないでしょうか。聴いていてあたりまえ、その程度に有名な1枚でした。聴いておきましょう。