Machine Drum : Urban Biology
ARTIST / Machine Drum
TITLE / Urban Biology
LABEL / merck
DATE / 2002
TITLE / Urban Biology
LABEL / merck
DATE / 2002
2384。以前紹介した別名義の関連盤はこちら。Travis StewartさんによるMachine Drumの2nd。今はなきmerckより。2000枚限定のリリースです。どういう経緯か、耳の早い日本市場も反応してp-vineから日本盤もリリースされた模様です。Machine Drum名義も、一度planet-muを経由し、現在はninja tuneに腰を据えてばりばり現役を保っているようで何よりです。本作ではその名にたがわぬ、マシーン・ドラムぶりを発揮し、ヒップホップ由来のグルーブで、チョップ手法にも似たリズムの刻み方をしながら、アトモスフィアは浮遊感のあるやり口を持っていて、成熟した市場のなかでも一流だったのだろうと感じさせてくれます。というか、もちろんこのころはPrefuse 73をトップランナーとして、リズムを粉砕してヒップなグルーブを生み出すってのは、すでに完成した手法ではあったし、もはや時代としても、模倣に模倣をまぶして世界に乱立するインディ・レーベル群たちは、warpという旗頭を目標にするかのようになんの目論見もなくリリースを重ねていたわけで、その結果merckは簡単に解散してしまったわけだ。それらは決してただの模倣というには、あまりにもクオリティが高いものであったのだがアイディアという意味では斬新ではなかった。そういう意味で飽和して拡散していたというかつての誰か指摘は2002年ではすでに遅すぎるわけだ。こんに魅力的な渾身の1作でも、ただのフォロワー、簡単にさよなら、、、といかずに現在まで活動しているMachine Drumって作家のすごみは、数あるフォロワーたちとはそれはそれは格が違うわけで、それはそれは圧倒的に力があったわけだ。2ndである本作では、それが十分に明かされているといえるだろう。良い1枚です。