The Doobie Brothers : Minute By Minute
ARTIST / The Doobie Brothers
TITLE / Minute By Minute
LABEL / warner
DATE / 1978
TITLE / Minute By Minute
LABEL / warner
DATE / 1978
2311。大人になったら、一応聴いておきたいメジャーどころも押さえておく。傑作8th。グラミー受賞曲M2'What a Fool Believes'を収録している。誰もが聴いたことがあろうこの愚かな曲は、当然馬鹿売れした。というか、FM802がこの曲を何回もこすってるイメージがあるわぁ。洋楽専門番組で。山添まりの"SUNDAY SUNSET STUDIO"とかで。日曜の夕方に会うよね。というか、この番組名もMC名も検索しないと思い出せないというね。おじいちゃんですね。メンバーは Michael McDonald(キーボード、シンセ、ボーカル)、 Tiran Porter(ベース、ボーカル)、Patrick Simmons(ギター、ボーカル)、 Jeffrey Baxter(ギター)、John Hartman(ドラム)、 Keith Knudsen(ドラム)。いわゆる、Steely Danのサポートを経由したMcDonald期といわれています。Mcdonaldが参加して3枚目になるようですが、半分以上の曲にMacdonaldが作曲に絡んでいる。その他の盤や、McDonald以前の前期活動を知らないですが、本作に限って言えば、Steely Dan経由に嘘偽りなく、タイトなリズムパート、決して広がり過ぎない音場の演出、それでいてグルーブの抜き差しで控えめながら複雑な仕上がりを達成している。ボーカルもバックに至るまで、さわやかさを感じる。とはいえ、Steely Danと比するとかわいそうな部分もあるけど、やっぱり圧倒的にSteely Danが良いと思う。ボーカルが出すぎなんだと思います、これは好みの話。それにしてもこのタイトでわくわくするグルーブの源流ってどこにあるんでしょうかね。Chicagoなんですかね。遊びなく、軽快に、それでいてときにしっとりと続けられる演奏は、多分抜群にうまいのだと思う。AORっていうのが、当時Audio Oriented Rockの略語だったことには首肯しかない。腐るほどこすられた'What a Fool Believes'はもういいよって感じですが、その他の曲は、Steely Dan的な音楽、まさに当時の分脈でいうAORに飢えているならば、十分に要求にこたえてくれる。いまさら、何を言ってるんだ、というおじいさんたち、おじさんは、ティーンに対して語りかけている。だから、いまさらの無教養を許して欲しい。M8でいきなりカントリー風のインストに入り、ラストM9M10が素晴らしい仕上がりだと思う。名盤。