Damon Albarn : Everyday Robots
ARTIST / Damon Albarn
TITLE / Everyday Robots
LABEL / parlophone
DATE / 2014
TITLE / Everyday Robots
LABEL / parlophone
DATE / 2014
2252。以前紹介した関連盤。Blurが再結成をしてライブをして、しばらくたって、今年2014年の初めには来日までして、でも何だかそんな実感がないまま、カルチャーとしての音楽を聴くという行為それ自体が消えていくという。なんとも悲しい現実を突きつけられては、それを忘却し、忘却していること自体を棚に上げて、その場その場であら良いですねぇを繰り返しては忘却して、そんな最高級のAV視聴経験に似た行為を繰り返していく。季節限定のチョコレートを毎日のように口に運びながら、カロリーのことを気にしながら、トクホのコーラを身体に流し込む気分。そんな気分にぴったりくる忘却のかなたでたたずむDamon Albarnのソロ作。実質的でなく考えればソロ1stという位置づけになる。何をいまさら。Blurで何かやってくれよ、という僕の言葉は、実際問題としてBlurで何かしているDamonにはただのいちゃもんに過ぎないわけだ。これまでもいくつかのプロジェクトを通して、斜め上というか、自分のやりたいことをどこまでも愚直にやって、ある程度は成功をしているのに、何だかぬぐいきれない欄外の存在であるから、Damon Albarnは後発のTom Yorkにはなれないとか、侮辱的で余計なお世話な思考をめぐらせたりもする。本作はどこまでも顔を連想させるDamonの声で満ちているし、トラックのクオリティはふわっとしながらも確かさをつかんでいる。しっとりとし、なおかつ陽気でもある。なかにはBrian Enoまで呼び出して自分の伝統的かつ先鋭的な立ち位置を確保するやり方を主張する曲すらある。このタイミングで、挑戦するには、あまりにも間が抜けているよDamon。なぜ、君は、音楽をやろうとするのか。今になって。結局音楽しかないのか。君ほどのイケメンであっても。悲しすぎる現実において、それでも音楽を創り続ける。BlurにはDamon Albarnがいる、という自明を(というか、それはすでに転倒している程度にはDamon Albarnは刺激的だったけれど)、確認する。そして、クソッタレな2010年代、やっぱり彼がようやくソロで1stを出したということなのだから音楽業界はまだ捨てたものではないし、この盤が駄作なはずがあるわけないのである。いまさらながら、価値ある1枚である、という。