Sonic Youth : Simon Werner A Disparu
ARTIST / Sonic Youth
TITLE / Simon Werner A Disparu
LABEL / sonic youth
DATE / 2011
TITLE / Simon Werner A Disparu
LABEL / sonic youth
DATE / 2011
2221。コンスタントにリリースされていた外国語シリーズも、今後は期待できないでしょうか。SYRシリーズの9枚目。使われている言語はフランス語。Fabrice Gobert監督による同名ホラー作品(英題"Lights Out")のサントラでもあります。女性の美しい後姿が印象的なジャケット。ダウンテンポで、不穏なギターの音響もSonic Youthならではで、本当に心地が良い。サントラという性格上なのか、全編を通したインスト具合が素敵やん。ライブ盤を除けば、フルオリジナルとしてはSonic Youth最後の作品として悲しくも美しい響きをこめることに成功している。"The Eternal"とはお題目だけだったのか、ThurstonとKimが演じた愛の裏切りは自分たちを、そしてそれを眺めるわれわれを不幸にしたけれおども、それでも彼らが為した功績は計り知れないものであるし、また明言を避けた解散とは違った再結集を、楽観的に期待できないわけではない。何かしら、彼らに対して僕たちは楽観的でいられる。楽しむべきたくさんの傑作群がそうさせるのか、それとも、これから活動を続けたとて、それ以上でも以下でもないものを、すなわちどこまでもSonic Youthでしかないもの、それだけで金科玉条であるかのように不動な価値を有するSonic Youthの音楽を漫然と(毅然と)作り続けていくだけだわかっているからなのか。Sonic Youthは必要だ。しかし、多分、僕たちは彼らの優しさを絶対的に信頼しているのである。帰ってくる。ベースとしてO'Rourkeが参加したラスト13分を演出するM13を聞き終えたとき、僕たちははかりようのない満足感を得る。Sonic Youthはやっぱり素晴らしい。