Squarepusher : Budakhan Mindphone
ARTIST / Squarepusher
TITLE / Budakhan Mindphone
LABEL / warp
DATE / 1999
TITLE / Budakhan Mindphone
LABEL / warp
DATE / 1999
2160。ミニアルバム。4th扱いかどうかはふめい。全7曲だが、尺としては30分を超えるのでまずまず楽しめると思われる。方向性は"Music is Rotted One Note"と同じだと思う。演奏している、という感覚が強く出ているように思う。M1から妙に叙情的で、躍らせようという気持ちはないんじゃなかろうかと疑ってしまう。これほどまでに泣きメロを書かれると、他にメインストリームでがんばっているロックス、ポップス勢の立つ瀬がないってのもまた確かなのだが。M2からようやくビートへの意識をとらえ返し始めるものの、それでも複雑というよりはかゆい背中をぽりぽりとかいてくれる程度である。それまでやってきたことをカーペット上に脳に敷いているとどうしても小品って感じがしてしまいます。これから入ったなら、おうとうと思うのだろうけど。M3なんかになると、エスノな打楽器が目立つように鳴り、タイトルのニュアンスが香りたってくる。デビューして数年足らずで、こんなことやってたら、ちょっと疲れちゃうんじゃなかろうかと心配してしまう。現在のSquarepusherが原点回帰どころか、バンドくんだりしてハチャメチャに活動してしまうってのは、若かりしひの反省、いや、真摯に音楽へと向き合ったがゆえの許されるべき解放なのだろうと想像する。それぐらい、この頃のJenkinsonは取り付かれたように、斜に構えている。優秀であるがゆえに、避けて通ることができない道ともいえるが。