The Apples In Stereo : The Discovery Of A World Inside The Moone
ARTIST / The Apples In Stereo
TITLE / The Discovery Of A World Inside The Moone
LABEL / spinART
DATE / 2000
TITLE / The Discovery Of A World Inside The Moone
LABEL / spinART
DATE / 2000
[5-71]。過去盤レビュー。僕のかろやかな思い出の1枚。The beatlesとThe Beach Boysを足して薄めて、ローファイ仕立てに仕立てつつ、パワーで押していくThe Apples In Stereoの4thあたり。当時は、レコ屋のインディーコーナといえば、エレファント6界隈なる言葉が跋扈し、それに惑わされて財布の紐を緩めたものです。懐かしい。その界隈の中でも特に、僕が好きだったのが Robert Schneiderを中心とするThe Apples In Stereoでした。 The Olivia Tremor Control(参考1)とは双璧をなす存在でしたね。今でも現役で活動している伝統あるインディーさんですけど、アンテナを伸ばしてない僕がいうのもアレですが、あんまり名前を聞かないところをみると、一時的にローカルなシーンを築いただけだったわけですね。悲しいですね。でも日本には本当に一時期でも届きました。ええ。本作は、それまでのシンプルな作りからRobert Schneiderが一歩踏み出して作った意欲作とwikiなんかではされています。1stとかは多分いきってレコードで持ってる僕ですが、音像をはっきりと覚えておらず恐縮なのですが、本作ではそれぞれのトラックにシンプルながらアイディアがあり、キャッチーで、とてもよく響く。今聴いてもぐっとくる旋律性とポップネス。構成も楽器の配分もバランスが取れている。中でもM8の'Submarine Dream'は白眉である。今聴いても、名曲の気概を感じる。なんと言ってもギターソロが良い。卓抜ではなく、味である。サイケデリックなサビから雲を払うかのようなソロである。ベースも素敵だし、ドラムもいろいろと林檎的である。シーンに絡めとられたなかで出会うのがふさわしい1枚であり、独立して与えられても、これといった感動はないかもしれないけど、心を広くもち、アプローチしてみるのも良いのではないでしょうか。推奨はしませんが、心を賭して君たちに送ろう。