Lee Morgan : The Sidewinder
ARTIST / Lee Morgan
TITLE / The Sidewinder
LABEL / blue note
DATE / 1964
TITLE / The Sidewinder
LABEL / blue note
DATE / 1964
2088。ジャズ名盤探訪。当面はこれで撃ちとめかな。分からんけど。またまた60年代中盤のblue note。Bob Cranshaw(ベース)、Billy Higgins(ドラム)、 Barry Harris(ピアノ)、Joe Henderson(テナーサックス)、そして率いるLee Morgan(トランペット)。ハードバップとして結実したメロウな展開、甘くはなくご機嫌な部類。縦のり、のりのりである。疾走するグルーブのジャズとは違い、その場でのりのりするシンプルさが受けていう模様。8ビートと、ロック。そんな初歩の文法好きが提示する本作の言説について云々するつもりはない。そして、なるほどなるほどと消化しながら、立ち止まってみて、ちょっとださい、という意見もあながち間違いではない。ジャズにしてはすごく売れた、という。その理由を探るほど僕はジャズを聴いてはいけないけど、まあ、言われてみればタイトル曲であるM1とか、退屈になるかもしれないけど、テレビサイズで切り取ればキャッチーだし使いやすそうだ。ちなみに命日は1972年2月19日。クラブでの演奏の合間に休憩していた彼は、愛人だか恋人だかだったHelen Moreに撃たれたという。別れ話を持ち出したとかそんな痴情のもつれ。そういう表現が正しいかは知らないが。当時Morganは33歳。Moreは47歳だったという。彼は、14歳離れた女によって、作家がときに強制的に選ばされる英雄への階段を上りきったわけだ。挑発的でないので、個人的には眠くなる。内容は、素晴らしいものなのでしょうが。