Dexter Gordon : Go!
ARTIST / Dexter Gordon
TITLE / Go!
LABEL / blue note
DATE /1962
TITLE / Go!
LABEL / blue note
DATE /1962
2084。やっぱりジャズは良いですねぇということで、円安にぶれすぎる前に安いのをチョコチョコ飼い始める。まずはこちら。あまりにも有名な1枚。 Butch Warren(ベース)、Billy Higgins(ドラム)、Sonny Clark(ピアノ)を引き連れたDexter Gordon(テナーサックス)による贅沢なハード・バップである。ハードバップ?なにそれ?ってレベルの知識しかないけど、要は、メロディ重視。とてもとても聴きやすい。甘いとさえいえる。ハードという語感とはちょっと違うニュアンスですね。一度聴いたらすぐに耳に残るという意味では間口はかなり広いです。本作だってそれはそれは、もうSonny ClarkとかがGordonのあまったるテナーにあわせてくるわけだから、すごいスウィング・ガールみたいな状況である。そういう意味では、脳をしびれさせるというより、男女の甘さを垂れ流すという印象。M2なんて、僕はちょっと恥ずかしくて聴いてられないぐらいとろとろです。チョコレート、愛液、その他もろもろのとろとろバラードです。軽快であっても忘れないその映画音楽のような汎用性といったらもう、僕には抱えきれないほどの人々の耳を通過してこちらに流れているわけ。もはや良いとか悪いの問題ではなくて、「ある」。そう「ある」ような確信。ただしここまでくると、もう、それ以上深くもぐろうとは思わなくなるね。幸いなことに本作がDexter Gordonの最良の1枚とも言われているわけで、それなら、もうじゃあ他のプレイヤーに行くねってな具合である。全てがスタンダード。全てが冷静に、心地よく正解を鳴らす。鳴らしすぎている。そんな1枚である、。僕のDexterは、ラボでディディやマンダークと戦う天才少年Dexterだけで良いかな。