Sonic Youth : SYR 1
ARTIST / Sonic Youth
TITLE /SYR 1
LABEL / sonic youth
DATE / 1997
TITLE /SYR 1
LABEL / sonic youth
DATE / 1997
2035。録音は盟友Wharton Tiers。SYRシリーズのコンセプトに沿い、どういう意図かは知らないが、ジャケットのスリーブやタイトルなどはフランス語でしたためられている。さて、どうせEPだし、ノイジーなインプロで面白くないものだろうとたかをくくって手を出してなかったが、それがよくなかった。Sonic Youthの人たちは、やっぱり正解を鳴らすようだ。本作では、彼らが自身のレーベルから提示した穏やかでな精神性が結実している。EPながらM1で聴けるそのダルダルのギターの刻みは、もはや麻薬といっても良い響きを持っている。ドラムはジャーマンのように淡々とリズムを刻み、どんどんと高揚していく。旋律は否定されている。Sonic Youthの音が、存分に楽しめる。名曲'Anagrama'、ここにありである。ただし、M1が素晴らしすぎるために、残りの3曲はかなり落ちると相対的に感じてしまうかもしれない。M4なんかが、レーベルの意思に沿っているかもしれない。実験場、そういいたければ呼べばよい。ただ、1曲、冒頭の1曲だけ、聴きなさいと、僕が国王なら国民に告げるだろう。祝祭は始まったばかり。これから、終わることなく、響く祝祭である。