Sonic Youth : S/T
ARTIST / Sonic Youth
TITLE / S/T
LABEL / neutral / sst
DATE / 1982 / 1987
TITLE / S/T
LABEL / neutral / sst
DATE / 1982 / 1987
2040。記念すべきSonic Youthの1stEPです。最初にリリースされたのは、Glenn Brancanのレーベルneutralから。その後で、sstからリイシュー。2006年には、メジャーから長い長い廃盤期間をやぶって、たくさんのボートラをつけてリイシューされました。そのときのLサイドによるレビューはこちら。25分に満たない1枚ですが、いやあ、有名な作家が初期によくやっちゃう痛い感じが全然ないですね。M1がニューウェーブな(あるいはノーウェーブな?どっちゃでもええわ)なんちゃってソリッドを演出してたりするけど、M2からはだらだらと不穏してる。しっかりとSonic Youthです。でもチューニングはあってるんだとか。まあそれでも、すごいよね。この頃はドラムがRichard Edsonというかたで、結構丹精で押さえたプレイを見せている。ドラムの音がギターよりもたってる。すぐに脱退しちゃうんだけれども。M3はちょっとトライバルなリズム遊び。ここでもEdsonさんが活躍してるのでは。で、M4で聞かせるギターのイントロの金属感は彼らの持ち味なんですが、ここでも、パーカが強く出てくる。主張するねぇEdson。M5はまたニューだかノーだかで、ぶりぶりしたーベースラインもご愛嬌に主張するEdsonに、現在まで続くオリメンたちがまだまだ気取って前衛を問いかけている。Lサイドが言うように、30年以上前の1枚とは思えない現代性をたたえている。引く。というか、この形を目指して進んでいくんじゃないか本来ならば。それが、驚くことにSonic Youthの皆さん、これをベースにして崩し始めるんですよね。そして、完全無欠の今のスタイルへと移行し、あとはずーとそのまま。崩してるはずなのに、正解を鳴らしてるんですよね。化け物じゃねえの。気持ち悪っ。