Vibert / Simmonds : Rodulate
ARTIST / Vibert / Simmonds
TITLE / Rodulate
LABEL / rephlex
DATE / 2008
TITLE / Rodulate
LABEL / rephlex
DATE / 2008
2028。おなじみLuke Vibertと、Voafose名義でrephlexからリリースもあるJeremy Simmondsによるユニット。1993年にも2人でrephlexから1st"Weirs"をリリースしているので、実に15年ぶりの2ndということになる。息の長い付き合いである。やってることは、多分、あんまり変わってないんだろうけど。08年だというにも関わらず、やってるのは、かなり年季の入った音源を駆使した古きよきエレクトロ。最近の電子のように、音を詰め込みまくって、ベッドルーム上での別空間を演出せず、適度に透かすかで、フロアの現実空間を確保している。Vibertのいつもの持ち味とも言えるが。といいつつSimmondsさんの持ち味はよく分かっていないので、探り探り聴いている。ただいつものように2人でやる意味はあまり見出せていないのが現状だ。盤としては、抜き差しの気持ちよさはさすがとしかいえない。持続的にアゲアゲしてくれるし、ウネウネしてくれる。いろんなレビューを見ていると、本作が、新作とりおろしなどではなく、当時の、つまり、15年前の音源をコンパイルしたみたいに書いているところもある。確かにこのご時勢にやるような音ではないし、確かに原初的なものへの根強い信仰はあるけれども、それにしても、謎のストイックな回顧趣味であるし。ただ、Vibertにとっては、おそらく初めてといってよいリリースとなった1st"Weirs"の思い出に浸りながら、今後の方向性を見据える良いきっかけにしようとしたのかもしれない。よくできた1枚なのである。もちろん、フォーrephlexファン、などの条件付ではあるが。