Sonic Youth : Screaming Fields Of Sonic Love
ARTIST /Sonic Youth
TITLE / Screaming Fields Of Sonic Love
LABEL / geffen
DATE / 1995
TITLE / Screaming Fields Of Sonic Love
LABEL / geffen
DATE / 1995
2027。扱いとしては当時のベストか。全17曲と贅沢にぶち込んでいる。M1-M3は"Daydrean Nation"(1988)、M4M5はCiccone Youth名義で"The Whitey Album"(1988)、M6M7は"Sister"(1987) 、M8からM10は"Evol"(1986)、M11からM13は"Bad Moon Rising"(1985)、M14M15は"Confusion Is Sex"(1983)、M16は'Kill Yr Idols'(1983)、M17は"S/T"(1982)より。こうしてみると、すぐに分かる。メジャーデビューする前の音源を、過去に戻っていくように並べているという趣向が。そして、その歴史全てが、Sonic Youthが若手バンドとしてもっとも輝いていた時代だということ。なかなかオツな1枚である。通してで聴いても全てが知ってる局。有名な曲たちである。それは、シングルカット云々ではなく、傑作アルバム群のなかで、それぞれが重要な1こまを占めていたからだと思う。とはいえ、尺の都合もあり、M1の'Teen Age Riot'などは、編集されて短くなっているが。注目すべきは、本作のリリース時期である。メジャーから、どうしようもない3作をリリースして、それが残念ながら売れて、なんとなくマイナーグループから脱したSonic Youth。Nirvanaもドロップアウトしていた。そこで、あえて、インディー時代を振り返ったわけだ。契約の問題かどうかは知らないが、個人的には、本作での回顧後にリリースされた"Washing Machine"から再びSonic Youthは何かを模索し始めたと思う。僕もやっぱり、"Goo""Dirty""Experimental Jet Set, Trash And No Star"は駄目だと思う。あまりにも浮かれているような気がする。過去から掬い取れることは多い。だってSonic Youthなのだから。何も変わらないで、そのままの精神で突き進んでいるはずのSonic Youthなのだから。そう考えると、画期的なベストだと思う。