Rodan : Rusty
ARTIST / Rodan
TITLE / Rusty
LABEL / quaterstick
DATE / 1994
TITLE / Rusty
LABEL / quaterstick
DATE / 1994
2021。 Tara Jane O'Neil(ベース)、Kevin Coultas(ドラム)、Jason B. Noble(ギター)、Jeff Mueller(ギター)のスタンダードな編成で、やってのける(伝説の)バンド、Rodanの1stにして唯一のフル盤。ルイヴィルシーンの支柱だったろう。メインボーカルは誰かなぁ。録音はシカゴと誰か知らの自宅。シカゴでは、録音をWestonが担当という、系譜的な1枚。wikiによると、盤のタイトルもWestonのあだ名から取られているとかなんとか。M1はインストでスローコアのように聞かせながら、M2から一気にヘッドバンキングな展開を見せる。11分を超えるM3はイントロから、適度に数学的教養をにおわせつつ、なるほどこれがRodanなのだなと思わせてくれる緩急。激烈にかっこよい。Westonのにやにやした顔が見えるようだ。こんなに飽きることのない11分があるとは。SlintやBastroといった、この手の音作りの先駆けたちが発掘されているせいで、いまや、この94年という中途半端な時期に(伝説として)地位を確保するには困難であるかもしれない。94年といえば、Shellacの1stが出た年。Tortoiseの1stが出た年(結成時期はRodanもShellacも1992年らしいが)。そこと重ねるならば、稀有といえば稀有なのかもしれない。このスタイルでカブってどうする、と思うが。Sonic Youthよりも、刺青のガラが男前だが、それでも感傷的に響かせる部分もある。切なさ乱れうち。あと、歴史化される上で大切なのは、後のシーンへの種まきです。メンバーのJeffはその後June Of 44に、JasonはRachel's、その後JeffとともにShipping Newsに。さらにTara Jane O'Neilはソロで今でもバリバリ美しさを磨いているしね。大事な盤ですよねぇ。