Jaco Pastorius : S/T
ARTIST / Jaco Pastorius
TITLE / S/T
LABEL /epic
DATE / 1976
TITLE / S/T
LABEL /epic
DATE / 1976
1739。何を今更。ジャズ界に巨大な足跡が残されてきたが、その最後の1歩を踏みしめた人物について、もはや語ることなどない。Jacoさんを知ったのはとうの昔で、どのような契機だったか覚えていないけれども、おそらくSquarepusherことTom Jenkinsonがベースをやっているという関係と、ジャズでも聴くかという波長があった若かりし時期だったと思う、僕が。とはいえ、長い間ほったらかして来たわけですが。いや、当時は前景化すべき楽器としてのベース(そしてドラム)という関心はかなりでっかかったんですけどね。だから何を聴いていても、そのパートへと耳が行ったものです。嘘です。その代わりといっちゃあなんですが、Weather Repotyの"Heavy Weather"を聴いたりはしました。いや、謝っても謝り切れない。それぐらい本作はきてます。天才、という幼稚なタームがこのブログには散見されますが、Jacoさんもその1人、偉大なるその1人なわけです。まるでサブに徹しているかのように、メインを張るということ。支えているように見えて、誰よりも強く引っ張り揚げているということ。Herbie Hancockさんたちとの相性はいうまでもないけど、ハーモニクスでベースの可能性を開示するM5'Portrait Of Tracy'なんかも、素晴らしいのです。若者はギターを捨て、ベースを持つべきなんでしょうか。捨曲なしだけど、とりあえずSam & DaveをフューチャーしたM2"Come On, Come Over"のうねりをちんこに巻き取らせろ。名盤10枚で本作と交換できます。