David Grubbs : The Coxcomb / Avocado Orange
ARTIST / David Grubbs
TITLE / The Coxcomb / Avocado Orange
LABEL / blue chopstticks
DATE / 2000
TITLE / The Coxcomb / Avocado Orange
LABEL / blue chopstticks
DATE / 2000
1728。以前紹介した盤"Rickets & Scurvy"。全2曲27分。ソロでは4thくらいにあたる。フル盤というより、コンセプトシングルといった感じか。M1の'The Coxcomb'は19世紀後半に29歳かそこらでなくなった作家Stephen Craneの"The Blue Hotel"という作品を下敷きに、ミュージカル形式で構成された牧歌的な1曲。Grubbsが爪弾くギターにチェロやトロンボーンなどが絡んで、きわめて奥ゆかしい。Grubbsのほかに、Stephen Prina(参考)などが担当するボイスアクターたちもええ声の持ち主たちで、落ち着く。ゴリッとした印象、アバンギャルドな音などどこにもありません。M2の'Avocado Orange'ではうって変わって、有機ドローン。音響派なる言葉が現代用語の基礎知識に載っていた時代にしっかりと適合する音作りがなされている。どこにも絶頂を設定しない、あるいは絶頂に到達したあとに緩やかにそれが持続するオーガズムに似た緊張感に満ちている。スネアをMcEntireさんが担当している。こんなにもお洒落なやりたい放題が存在するということに気づくには、多少年齢を経る必要があるだろう。