Sebadoh : III
ARTIST / Sebadoh
TITLE / III
LABEL / homestead
DATE / 1991
TITLE / III
LABEL / homestead
DATE / 1991
1671。タイトルどおりの3rd。Dinosour Jr.のLou Barlowを中心とするバンドSebadoh。この頃のメンバはほかに、Eric GaffneyとJason Loewensteinだった。homestead、その後はsub popを中心に作品を発表し、90年代をそこそこの速度で寄り道していたLou Barlowですが、Sebadohで見せるローファイ感覚も、その千鳥足に寸分の狂いもありません。見事にだらけつつ、しっかりと感情的に曲を作ってくれています。それぞれのメンバが持ち回りで、ギターやったりベースやったりドラムやったりと、本当に分業化されることから解放されていて、のびのびとしたゆるい演奏を聴くことができます。その素朴な音が、俺たちを若者たちの時代へ引き連れていく。本当に、若者が舞台に立ってギターを持つ意味があった時代を70年代とすると、90年代は、若者が部屋の中に何かしらの楽器をかき集める時代だった。あるものは、1人で、そしてあるものは複数で、部屋にこもり始める。現代病は確実に音楽の形態を変貌させたわけだ。Sebadohはそれを早くから体現していて、成功しているのかしていないのかわからない(おそらく金銭的には成功していないだろう)状況のなかで、手持ちのこまで何とか遊ぶしかなかったわけだ。そのナイーブさが、どうしようもなく、俺たちを魅了してしまうのは、今が2010年だからである。90年代を多少なりとも音楽の中で生きた人間だけがわかる世界、それがローファイなのだと思う。