伊藤賢治 : Romancing Sa・Ga 2 Original Sound Version
ARTIST / 伊藤賢治
TITLE / Romancing Sa・Ga 2 Original Sound Version
LABEL / ntt出版/square enix
DATE / 1995/2009
TITLE / Romancing Sa・Ga 2 Original Sound Version
LABEL / ntt出版/square enix
DATE / 1995/2009
1657。さてロマサガ2。これほど熱狂的なファンを獲得したゲームも稀だったと思います。ともすれば、バランスが狂っているとさえいえる難易度を持っていますが、その狂い方が絶妙で、計算では生み出せないものとなっています。本当かどうかわかりませんが。GBの所有しか許されなかった僕ですが、SFCのいくつかの名作RPGは友達のM岡君の家でやらしてもらっていました。学校が終わり、食事時までM岡君の家で長編RPGをやっていたわけです。M岡君はアドヴァイスをくれる役で、おそらくぜんぜん面白くなかったと思いますが、彼がいなければ現在の僕が存在しないといっても過言ではないのでとても感謝しています。それはさておき、1993年に発表された本作が、現在でもさまざまなシーンで人気を集めている理由の一翼を担っているのが、音楽の良さだと思われます。本作のように、思い出補正が働いている場合、音楽自体の価値を評価するのはきわめて難しい。じっと耳を凝らすと、SFCソフト特有の軽薄な音色が気になってくるかもしれません。しかしイトケンが乗りに乗っているために、その軽薄さもあるいは許せるのかもしれない。この寛大さはおそらく思い出補正だろう。とはいえ、優れた映画音楽のように、音楽を聴けばそのシーンが浮かぶこの音楽集は、サントラとして傑作といわざるをえない。見事だ。「戦闘」というRPGの構成要素のうちでもかなり大きい部分を占めるシーンを演出する「戦闘曲」も本作ではブシ全開である。特にM23とM27を聴いてみればいい。ロマサガ2といえば、初見でのボスの強さである。当時の小学生に対策をするなどという頭が回るわけもない。何度も挑戦しなければならないという熱さ、そしてさらには、シナリオを帯びる世代を超えた戦いの熱さがにじみ出る曲に仕上がっている。素晴らしい。見事な疾走感覚。泣けるよ。M21M25では植松氏によるサガシリーズの通低音を聴くこともできる。この曲がゲームのどこで探してみるのもよいだろう。ゲームとしては、もっともリメイクが望まれる一方で、もっともリメイクするには憚れる傑作なのだ。