V.A : Impala Eardrums - A Radium Sampler
ARTIST / V.A
TITLE / Impala Eardrums - A Radium Sampler
LABEL / radium(table of the elements)
DATE /
TITLE / Impala Eardrums - A Radium Sampler
LABEL / radium(table of the elements)
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1642。radiumのサンプラーです。傾向としては、現在のややアヴァンなロックを提示することを目的にしたレーベルっぽいですが。とはいえ、本作のM1は1986年に制作されたRhys Chathamの曲だったりします。他の参加者はJonathan Kane's Febryary(参考:1)、そしてMegafaun、Paul Duncan、Neptureというよくわからない3組、さらにはantiopicの共同運営者James Elliottによる名義Ateleiaと、市場でもそこそこ人気のあるCollections Of Colonies Of BeesとSchool Of Seven Bells。全曲CDでは未発表曲らしい。電子、カントリー、ジャンクなどなど多種多様な領域にわたるアメリカ前衛ロックを見事に並べ立てている本作はTOE的な視座から切り取った、その手の音楽の見事な入門盤となっている。個人的にはもっともソリッドに仕上がっているのはRhys ChathamによるM1だと思うが、そこに見られるのはジャーマンな反復の影響である。その萌芽の元で、色とりどりのがちゃつきが展開するわけだ。ひとつのアメリカンミュージックの歴史を構築しようと試みるTOEグループはどこまでも僕の向学心を刺激するし、なによりも現在最も先鋭な音を聴かせてくれているように思う。いいコンピだと思う。