The Red Krayola : Japan In Paris In L.A.
ARTIST / The Red Krayola
TITLE /Japan In Paris In L.A.
LABEL / drag city
DATE / 2004
TITLE /Japan In Paris In L.A.
LABEL / drag city
DATE / 2004
1621。以前紹介した盤"Fingerpainting"。パリで死んだ日本人画家、佐伯祐三を題材にした同名映画のサントラ。監督はBruce YonemotoとNorman Yonemoto。Yonemoto兄弟は2人で仲良くビデオ・アートをやってるみたいですね。ホイットニー美術館や日本では原美術館でちゃんと飾られるような作家さんみたいです。当の映画自体は1996年あたりに制作されたもよう。映画といえるものなのか分かりませんが。全10曲で、曲名ごとに作曲者ないし作詞家と思われる名前が書いてあります。M1は Mayo ThompsonとStephen Prina、M2はDavid Grubbs、M3はThompson、M4はGrubbsとMary Lass Stewart(この2人はGrubbsの"The Thicket"でも競演してます)、M5はPrina、M6はTom Watson、M7はJim O'RourkeとWatson、M8はGrubbs、M9はWatson、M10はThompsonです。なかなかいい布陣です。共同作業している感じは受けません、バンドサウンドというほどのものでもないし。映像の邪魔にならない程度にアトモスフェアを演出する楽曲が並んでいます。とはいえ、やっぱりGrubbsとO'Rourkeの名前が1枚の盤に刻まれていると、感慨深いものがありますね。個人的にはやさしいGrubbsが鍵盤メインとかアコギメインとかでさらりとこなす楽曲が好き過ぎるわけですけれども。O'Rourkeもサントラの仕事とか嬉々としてやってそうですね。2004年という、比較的に日の浅い盤ですが、こんなのがリリースされていたなんて全然知りませんでした。とはいえ、30分程度の小品であるから、1枚でがっつり満足するには物足りないでしょう。しかし好きな人は買ってみても損はないと思う。また、本作を聴く限りではかなり静謐な映像であると推察される。しかし映像と音楽のプロダクションリリース時期が隔たっている理由は何なのでしょうね。この面子がそろう時期を踏まえれば、映像のほうの96年にあわせて考えるほうが自然であるが。