V.A : Need For A Crossing - A New New Zealand Vol.1
ARTIST / V.A
TITLE / Need For A Crossing - A New New Zealand Vol.1
LABEL / xeric(table of the elements)
DATE / 2007
TITLE / Need For A Crossing - A New New Zealand Vol.1
LABEL / xeric(table of the elements)
DATE / 2007
1543。Regina GreeneとJeff Huntによるプロデ。Jeff Huntはt.o.e.の創設者です。スリーブには1955年から1985年のあいだに撮影された写真が収録されています。「New Zealnad Ministry of Transport」のファイルから救済したらしい。ニュージーランド景観写真論を組み立てる重要な資料となるでしょう。マニアックな企画盤であることは間違いなくて。参加作家はBircheville Cat Motel、Blowfly Saint、(k-raa-k)3からリリースのあるGreg Malcolm(2曲)、t.o.e.からリリースされたJohn Faheyトリビュート盤(参考:1)にも参加していたStefan NevilleことPumice(2曲)、Gfrenzy、The Lost DomainというバンドのメンバでもあるLeighton Craig、Stefan NevilleとのユニットSunkenでリリースがありレーベルpseudoarcana recordsのオーナーでもあるAntony Milton、そして自身のレーベルapoplexyからしこしことリリースを重ねているPeter Wright。かなり知らない面子たち。内容はノイズからかなりブロークンな歌ものからアンビエントまで実験性の強いものが並んでる。個人的にはPumiceのブロークンな歌ものがつぼだが、彼にしても提供された2曲のうち1曲はノイズのふりかけが前面に出ていてスタイルに幅があるみたいです。地域にスポットを当てた企画盤というのは、個人的になかなか好きなんですが、ニュージーランドはゆってもそれほど大きな国でもないわけで、実験音楽シーンというものが、都市や州などではなく、国として抽出されてくるのは仕方ないのかもしれません。しかし国というのは、常に危険なポリティカル・コンテンツを含んでいる概念ですから、僕としては身近な地域として形成される場、顔がある程度割れているアクチュアルな場というものを基盤としてシーンが形成されることを望みます。でもまあ、素敵な盤ですね。なかなかリリースに踏み切れるものではないです。まだまだ本体のt.o.e.ともども、xericも個性を先鋭化して頑張ってもらいたい。