光田康典 : Chrono Trigger Orchestra Extra Soundtrack
ARTIST / 光田康典
TITLE / Chrono Trigger Orchestra Extra Soundtrack
LABEL / square enix
DATE / 2008
TITLE / Chrono Trigger Orchestra Extra Soundtrack
LABEL / square enix
DATE / 2008
1562。本来ならばオリジナルのほうをレビューすべきなのですが、とりあえずこちらで。わざわざこれを聴くために、人生で初めてゲームの予約というものを断行し、どうせならということでDS本体まで購入したわけです。クロトリ自体はSFCでやったことがあります。ゲーム全体としてのクオリティもきわめて高かったわけですけども、光田さんによる音楽がやはり重要なわけですね。クロトリがメイン作曲としてはデビュー作ですから。異常ですよ。まあ、その辺のことはいつかレビューする本編のためにとっておくとして、本作は非売品の予約特典です。それゆえ、収録されている内容も正直物足りないものである。よく言われていることだが、全2曲で、かなり短いのですね。両曲とも亀岡夏海というかたによるオーケストライションが施されたアレンジヴァージョンであり、M1がメインテーマ「クロノ・トリガー」でM2が「予感」~「ガルディア王国千年祭」~「風の憧憬」~「カエルのテーマ」~「エピローグ~親しき仲間へ~」~「遥かなる時の彼方へ」という流れのメドレーとなっている。メインテーマは当然として、メドレーのほうも全ての曲のクオリティが高いわけですが、やっぱりそのそれぞれが堪能できるものではないといいますか。ナラティブがあるように配置されているにも関わらず、心に響かない。結局ただの販促に過ぎないといえばそうなのかもしれない。そもそも僕がゲーム音楽をアレンジするということに共感していないからかもしれない(PLAY! A Video Game Symphonyはいつか見たいと思っているが)。今のゲームはすでに質量への抵抗というものを軽やかに超え、もはやゲーム音楽と呼ぶ形式性を獲得する必要はなくなっているが、SFCくらいまではまだその音の質量性によってゲーム音楽は縛られていた。そしてそこがモダニズム人間の僕には響いたわけである。まあ、おまけにとやかく言っても仕方ないし、全体的な満足度はともかくとして、やっぱり曲がいいからにやにやは加速するわけで。