V.A : Sirius - A Tresor Compilation
ARTIST / V.A
TITLE / Sirius - A Tresor Compilation
LABEL / tresor / logic records
DATE / 1995
TITLE / Sirius - A Tresor Compilation
LABEL / tresor / logic records
DATE / 1995
1507。マルシー、マルピーともlogic recordsにあるんですが、どういう形態でリリースされたのでしょうか。ベルリンとデトロイト。どちらも濁点と流音をもつ美しい都市です。ベルリンの壁崩壊後、クラブとして夜な夜なデトロイトの風を送り続けたtresorの功績は90年代におけるドイツ電子のストイックな形態を考える上で無視できない。本作は初期というほどではないけれども、コンピとしても最初の方にあたるもっともラディカルなラインナップをそろえていた頃のリリースである。参加している作家はJeff Mills、Robert Hood、Model 500、Cristian Vogel(参考:1)といった何回か言及している人たちは置いといて、他の大御所を。シカゴハウス経由の古参でR & Sからリリースを重ねたJoey Beltram、シカゴをも経由して80年代デトロイトの夜を一変させえた伝説的根源Blake Baxter、こちらも80年代からシカゴのアシッドな風を世に送り出してきたChris Westbrookの名義Bam Bam、Juan Atkinsとともにデトロイトテクノ始祖四天王の1人であり現役バリバリのEddie "Flashin" Fowlkes、そしてBasic Channnelの別名義Quadrant!エロい。あとはデトロイト系のDaniel Bell、Udo HeitfeldとEdgar Dominというよく分からない2人ユニットGagarin Kongress、Matthias Roeingh・Paul Browse・Johnny Klimekという3によるベルリン組のSystem 01というところ。今考えるとやっぱりえぐいラインナップなんでしょうね。当時は当時ですごかったのだろうと思いますけれども、やっぱり彼らに関する言説は繰り返し上塗りされていますから分厚くなりますよ。あとねー、やっぱりかっこいいですわ。ソウルフルからストイックまで。フルコースですよ。個人的にはJeff MillsとRobert Hoodが世代交代を完遂しようと殺る気満々で前衛を固めているところに感動しました。かっこよすぎ。後半の大御所も負けちゃいませんが。本作は水準の高さも含めて入門編にもふさわしいので買っときましょう。tresor周辺、R&S周辺はリイシューの勢いがパネーので乗り遅れてはいけません。僕はすでに取り残されていますが。