Sonic Youth : Sister
ARTIST / Sonic Youth
TITLE / Sister
LABEL / sst records
DATE / 1987
TITLE / Sister
LABEL / sst records
DATE / 1987
1496。多分4thあたりでしょう。"Evol"の次、"Daydream Nation"の前です。sstからのリリースとしてはリイシューなど除けば2作目ですか。演奏自体にはそれほど目新しいゲストが全面にだされているわけではありません。生粋のSonic Youthです。だるだるのギター、官能的とさえいえるだるだるのボーカル、もはや全体的にだるだる。それなのに、なぜ、触ろうとするとひりつく鋭さがあるのだ。何なのだこれは。謎だ。透き通るほど鮮鋭であるから、コールド・パンクの名にふさわしいのである。どうすればいいのでしょうか。本作も傑作なんですね。僕もそう思いますし、世間的にもそう評価されている。てかやってることが基本的に昔からかわらんわけですから別に不思議ではないんですが。例えばアマゾンのレビューなど見てみると"Daydream Nation"にSonic Youthのインディー時代の高みを設定するのではなく、その萌芽としての本作にその臭いを嗅ぎ取りながら、この"Sister"にこそ革新があるのだと位置づけようとしています。本作にこそ、Sonic Youthの音、すなわちひりつく鋭さの真髄があると考えている人もいるようです。いや実際そうなのかもしれませんが、僕は"Evol"をまだ聴いたことがないので、それがどの程度ひりつくのかを聴いてみないことにはなんともいえない部分がある。本作はジャケがいまいちだが、タイトルがスマートであり、Sonic Youthっぽい。聴いていても、あーSonic Youthに浸ってるなーと素直に実感できる。「Sonic Youth」を感じるということは、ファンからしたら、名盤である、ということなんですね。じゃきじゃきとギターがなってまっせー。反復的ではあるがその節旋律も完璧な形式へとの投合をみせてまっせー。M8のようにちゃんと(すなわち従来的な意味で)コンポーズされてるように感じる曲もあります。全体的に聴き易さも高いのではないでしょうか。免罪符が発行されるというで、Sonic Youthには名盤ラベルのバーゲンセールとなっています。ファンの評価も分かれますし。不変であり多様、ということなんでしょうか。とりあえず、みんな聴きましょう。