Pendler : You Come To Me
ARTIST / Pendler
TITLE / You Come To Me
LABEL / karate joe
DATE / 2006
TITLE / You Come To Me
LABEL / karate joe
DATE / 2006
1474。Markus Marte、Sabine Marte、Oliver Stotzという面子。StotzはGlimことAndreas BergerらとともにLe Charmant Rougeというバンドも組んでいました。マスタリングはTrapistのMartin Siewert。Marteさんはフェミニズムを標榜しながらヴィデオ・アートやパフォーマンスをおこなう作家らしいです。1曲目から男女のボーカルがよれよれと重なり合い、シューゲーザーにあこがれたドイツ産バンドによくある曲を展開します。なるほどなるほど。しかしM2などでは均質性の空間から距離をとって、ギターのフレージングが短絡的に反復されている。ドイツ産の電子ポップと比べると、非常にナイーブですし、ブルースな構造を持つ曲があったりもするのでかなり差異があると思いますけど。それぞれの曲はそれほど悪くないですけど、統一感は微妙ですね。どの方向で行きたいのでしょうか、という。手弾き感覚を大切にしたいのか、機械的な物の中で弱インダストリアルに攻めたいのか。フリーフオークなサイケデリアを小粋りたいのか。何でもいいけどさ。M7なんかはドラマチックで人気が出そうです。karate joeも日本における電子の盛衰に飲み込まれてしまいましたね。それほど名前が通っていたわけでもないですけど。最近はめっきり見なくなりました。僕はでも、見捨てずに付き合っていこうと思いますけど。